浅間山麓で自らが耕作した信州産信濃1号の蕎麦を天日干し、石臼で製粉した蕎麦粉を販売しています。
HOME > 小諸 高峰・森の会について
軽井沢から小諸に至る浅間山麓、海抜1000mに沿って林業道路があります。
軽井沢辺りでは別荘に囲まれ、小諸周辺では大規模な農地が広がって高原野菜、花豆などが栽培されています。これら農地の中に、雑草に覆われた畑が数多く見られますが、耕作を放棄した空地になっているのです。農業を取り巻く環境は厳しく、活用されないままの畑、山林が寂しくなった農村を象徴しているのです。一方この辺りは緩やかな南斜面で水捌けもよく、さらに昼
夜の温度差が大きく農産物の栽培に適した環境です。特に蕎麦の味には定評がありました。
そこで有志が集まり遊休農地を利用して美味しい蕎麦を作ろうと2012年春、この地で10年以上蕎麦栽培をしてきた経験者を中心に、8人が遊休農地9Ha(9町歩)を借り上げての蕎麦つくりをスタートさせました。 その年2012年11月にはNPO法人としての認可も受けましたが、初年度の収穫は予定収量の70%、しかも玄ソバの価格が大幅に低減し組織の存続が危ぶまれるほどの赤字となりました。
翌2013年からNPO法人として本格的にそば栽培が始まりました。幸い味は好評を得て、都心部の「こだわりの蕎麦屋さん」に販路の希望が見えました。さらに県の「元気づくり支援事業」の支援を受けて、付加価値の高い石臼挽きそば粉の販売まで可能な製粉機械一式を確保。そこで改めて自前のそば粉の味に自信を持ったのです。
2014年、組織としての本格栽培3年目は、うまい玄ソバを求める拘りのそば名人の意見なども取り入れ、有機肥料の施肥と繰り返しの雑草除去など基本的な農作業に加え蜜蜂の巣箱の設置をしたおかげもあって、結果は耕作面積10町歩、前年比50%アップの収穫となりました。さらに品質は色、風味ともに前年を上回る出来との評価を得ています。また長野県特産の「ひすい蕎麦」(長野S8号)を1町歩(1ha)栽培。収量、品質ともに期待の持てる品種が加わりました。
2015年の耕作面積は20%アップになります。県の協力が得られれば「ひすい蕎麦」の耕作面積をさらに増加させる予定です。